秩父スナップ『マジョラムバックを持って巡る秩父』鈴木將春 氏編

秩父スナップ

ローカルな音

みんなの地元には自分だけの特別な“ローカルな音”ってある?お気に入りの小さな公園に鳴り響く路上ミュージシャンの音楽とか、行きつけのカフェで流れるBGMとかかな?マジョラムでさりげなく流している”音“もそうになっていたらいいけど…。

現在の店内音楽。メガネ旅の際にリヨンで出会ったミュージシャン『GADJO LOCO』

僕の“ローカルな音”のルーツ

ぼくには地元の秩父市に大好きなライブハウスがある。そこで鳴り響く“音”は本当に心地良くて、地元に帰ってきた感覚をぼくに与えてくれる。そしてそこに行けばお馴染みのスタッフと顔見知りの客。入店と同時に「ただいま!」と言ってしまいそうな空間は、もはや実家的感覚に近い。秩父にはそんなライブハウスや音楽ホールなどが意外にも多く存在する。卒業の定番ソング『旅立ちの日に』の聖地として知られる秩父市だけど、勿論それだけではない。掘れば掘るほど秩父の音楽カルチャーは本当にディープだ。

秩父の音楽カルチャーのパイオニア

今回のスナップショットは、そんな秩父の音楽カルチャーを築き上げたといっても過言ではない鈴木將春氏だ。

彼がオーナーを務めるライブハウス『Honky Tonk(ホンキートンク)』は、1976年の創業以来、フォークの神様岡林信康、なぎら健壱、泉谷しげるなどフォークを軸に様々なジャンルのその時代を象徴するミュージシャンを迎え、閉鎖的な秩父市に刺激的且つ革新的な音楽の風を吹き込ませてきた。また当人も昨年催したマジョラムの25周年イベントでも披露して頂いた、凄腕のバイオリン奏者としての顔も持つ。そして現在ではホンキートンクのオーナーを務める傍ら、ミューズパーク音楽堂の舞台責任者としてもご活躍され、陰ながら秩父の音楽カルチャーを支えている。

一人の“職人”が手掛けるメガネという自由

そんな彼が掛けているクリアフレームは、眼鏡職人雨田大輔氏が手掛ける『MEGANE ROCK(メガネロック)』だ。雨田氏は眼鏡作りに一切の妥協を許さず、デザインを始めとする全工程を一人で完結させることにより作りたいモノを100%具現化すことができる。そして販売先は自分で選択し掛けて欲しい人に掛けて頂く。当たり前のようなことだけれど、これをできているブランドって殆どないように思える。


Shop:blinc vase
Brand:MEGANE ROCK
Model:VECTOR008
Color:CL
Price:¥35,200(w/tax)

そんなメガネを鈴木氏がかけると、不思議と雨田氏が手掛ける職人味溢れるメガネロックの良さが滲みでていた。秩父の音楽カルチャーを築きあげてきた鈴木氏も“職人”というワードがある意味ふさわしいのではないだろうか。

鈴木氏がいなければ恐らくぼくの“ローカルな音”も存在しなかったことだろう。そんな氏に感謝の念と共に、今後も秩父の音楽カルチャーの繁栄を願うばかりだ。

 

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