突然だけどみんなはメガネをかける?メガネがなきゃ生活できないっていう人もいれば、家でしかかけないって人もいるし、勿論持ったことない人も多くいるよね。こんな僕も元はといえば根っからのコンタクトユーザーだ。だけどメガネって日本人にとってもっと必要な医療器具であり、ファッションアイテムの中でも顔に直接のせるアイテムなだけあって少しだけ特別な存在だと思うんだ。だからこそなくてはならない当たり前のカルチャーになって欲しいという想いからこのテーマを掲げた。
パンスネを掛ける鍛鉄の象
マジョラム25周年を機に“カレーとメガネ”というテーマでスタートを切るにあたり、一番最初に着手したのがマジョラムの新しいロゴ作り。そこでパッと思い浮かんだのが、象にメガネだった。世界的にご活躍されている鍛鉄工芸家西田光男氏がマジョラムの移転時に制作した、店頭の看板として馴染み深い”鍛鉄の象”にぴったり合うメガネを探した。
そこで早速連絡したのが欧州を代表するメガネデザイナーLawrence Jenkin(ローレンス・ジェンキン) 氏だ。彼はアイウェア界のレジェンドであり、僕のメガネ人生の恩人でもある。彼との出会いはまたいつか他でまとめたい。
彼に鍛鉄の象に合いそうなメガネをリクエストすると直ぐにロンドンから19世紀のイギリス製のパンスネ(鼻メガネ)というタイプのメガネが送られてきた。そしてこれを元グラフィックデザイナーである店主に制作を投げ、実に20年振りのデザインに取り掛かった。ここからは親子で言い争いに言い争いを重ね原画を描くこと30枚以上。やっとの思いで完成したのがこれだ。
そしてこの新しいロゴをベースに西田氏にカレーとメガネのマスコット的な存在になる鍛鉄作品の制作を依頼した。大変お忙しい中、何回もの打ち合わせの末細かい要望全てに真摯に向き合い全力で答える姿勢は本当にかっこよくリスペクトの念が絶えない。特にローレンス・ジェンキン氏に寄贈頂いたパンスネを実際にかける仕様に仕上げた点は圧巻の一言だ。これ以外に西田氏と制作したマジョラムオリジナルアイテムは店頭またはオンラインストアで販売しているので是非チェックして頂きたい。
最後に
カレー専門店の家に生まれてこんなにもメガネを愛しているのは世界中を探しても間違いなく僕一人なんじゃないかな。だからこそそんな僕にしかできないメガネの楽しみ方の伝え方がきっとあると思っている。”カレーとメガネ”というテーマを通してみんながまだ知らないワクワクするようなメガネの世界を案内していけたら嬉しいな!